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肖像

歌手カイン・リー 歌う人生、帰る場所

海外の歌手の中で、カイン・リーは記念碑と言っていいでしょう。 60年近く歌を歌い続け、彼女はファンの心に消えない痕跡を残しました。何百もの曲が人々の心に響き渡り、国内外の聴衆は、祖国への愛や男女の愛について書かれた曲での情熱的で肌恋しいカイン・リー、そしてチン・コン・ソンの反戦の歌での不安や思いやりの心に溢れたカイン・リーを永遠に忘れることはありません。
作曲家チン・コン・ソン(Trinh Cong Son)の音楽を愛する多くの人々と同様に、私は学生の時からカイン・リー(Khanh Ly)の歌が大好きでした。特徴的な低音のアルトの声と「半世紀以上歌っているが、音符一つ知らない」と自ら認める歌手の素朴で、飄々とした、気にとめない歌唱スタイルはチン・コン・ソンの音楽愛好家にとっては中毒性があります。

カイン・リーの特別な声は、才能のあるチン・コン・ソンの哲学と詩的な豊かさを染み込ませた歌詞が混ざり合って、魅惑的なサウンド、聞き手を常にぞくぞくさせるメロディーを作り上げます。

カイン・リーは派手ではなく、弱くも柔らかくもなく、自然な方法でチン・コン・ソンの音楽を歌い、昇華させます。彼女は物語の語り手のように歌詞を自然に歌いますが、聞き手は神秘的で魅惑的な声に悩まされ、常に心を奪われます。


チン・コン・ソンの歌で有名な歌手のカイン・リー。写真:タイン・ホア(Thanh Hoa)


2019年10月、カイン・リーはダナンでアイン・ホア歌手と共演。写真:タン・ホア(Thanh Hoa)


2019年10月、カイン・リーはダナンでエルビス・フオン歌手と共演。写真:タイン・ホア(Thanh Hoa)


憧れのカイン・リーと初めて一緒に歌って幸せそうな若いアメリカ人歌手キョウ・ヨーク。
写真:タイン・ホア



2019年10月、ダナンで開催されたコンサート「The Best of Khanh Ly-感謝」のリハーサルでのカイン・リー。写真:タイン・ホア


2019年10月、ダナンで開催されたコンサート「The Best of Khanh Ly-感謝」に出演したカイン・リーとアーティストたち。写真:タイン・ホア


ダナンの多くの聴衆の前で歌い、賞賛されたカイン・リー。写真:タイン・ホア



最近、歌手カイン・リーはしばしばベトナムに戻り、多くの有意義なボランティアプログラムに参加し、ベトナムの人々のために多くの素晴らしいショーで歌っている。特に、海外の著名なアーティストたちを結びつけて、国内で芸術プログラムの開催に尽力している歌手クアン・タインの支援を受け、彼女は全国の多くの市、省で孤児や孤独な高齢者を援助するボランティアに音楽の公演を組み合わせた「仁愛のブレスレット」という活動に積極的に参加している。
チン・コン・ソンの詩的で哲学的な歌は、カイン・リーの豊かな語り部の声に触発され、聴く人を過去の花や蝶の空に連れ戻すだけでなく、愛する二人の情熱的な愛、人生についての洞察、そして故郷、祖国、種族...への強い愛情を表現します。

したがって、チン・コン・ソンの音楽について語る時には、「第7のソン・カー」、「黄色い肌の歌」、「銀の翼のように」、「草が消える」「白い夏」など、カイン・リーのかつての有名なアルバムについて言及しなければなりません。ミュージシャンのチン・コン・ソンとカイン・リーの人生については何千もの記事、何十もの本に書かれています。彼女とチンという姓の才能あるミュージシャンの人生を中心に展開していますが、おそらく身近な人々だけがよく分かることができる美しい逸話がまだたくさんあります。
カイン・リーの人生は、息や人生のようにチン・コン・ソンの音楽に結びついています。それは運命とも言え、まるでカイン・リーがチン・コン・ソンの音楽を歌うために生まれてきたかのようです。逆に、チン・コン・ソンの数多くの歌曲はカイン・リーのためだけに予約されていたかのようです。だからこそ、カイン・リーは、チン・コン・ソンにとても感謝していることを何度も打ち明けてきました。彼のおかげで、今まで彼女は誰からも愛されてきました。おそらくそれが、多くの人々によってカーン・リーとチン・コン・ソンは神が与えたペアと例えられ、お互いのために生まれてきたかのような伝説的アメリカ人ミュージシャンのボブ・ディランとジョーン・バエズに似ているとした理由です。
75年の人生と60年近く歌を仕事としてきたカイン・リーは、人生とキャリアにおける浮き沈みを度々経験してきました。 1975年、彼女は故郷を離れ、家族とアメリカに定住しました。その時は、時勢と人生における個人的心情などの無数の理由で「帰る日なし」の出発になるだろうという考えでいました。その後、40年近くベトナムから離れていたカイン・リーも少し遅れて戻り、2014年にハノイで開催された最初の印象的な公演で数千人の国内の聴衆との忘れられない再会を果たしました。それ以来、カイン・リーは何度もベトナムに帰国し、帰国するたびに多くの観客から愛され、故郷から歓迎されていることを実感しています。
カイン・リーは、かつて彼女が言った「葉が根に落ちる」ような自然な形で戻ってきました。祖国は、作曲家チン・コン・ソンによる有名な曲の名前にあるように「帰る場所」です。故郷から数十年離れた後、カイン・リーは自分の故郷で歌い、愛情のこもったボランティア活動を通して心を通いあわせる喜びを感じています。



ダナン大聖堂を訪れたカイン・リー。写真:タイン・ホア


ダナン大聖堂での日曜日のミサに出席したカイン・リー歌手。写真:タイン・ホア


ダナン大聖堂でチン・コン・ソンの音楽を愛する聴衆と交流するカイン・リー。写真:タイン・ホア


ダナンのクアン・チャウ寺で育てられている孤児の子供たちを訪ねたカイン・リー。
写真:タイン・ホア(Thanh Hoa) 

まだ多くの困難があるものの、故国は今や一新され、家から遠く離れた場所に住む人々が愛する祖国に戻ることをいつも両手を広げて歓迎しています。何年にもわたって、多くの同胞が故郷に戻ってきました。芸術家のファム・ズイ、歌手のチェ・リン、エルビス・フオン、フォン・ラン、ザオ・リン、トゥアン・ヴ、トゥアン・ゴックなど、多くの有名な海外アーティストも戻ってきました。その中にはカイン・リーもいます。彼ら(彼女ら)は故郷で毎日起こっている新鮮な変化を感じ、一度でも自分の歌声で故郷に貢献できればと思っています。
ダナン市で開催された夜のコンサート「The Best of Khanh Ly 感謝」で再びカイン・リーを目にした日、観客は多くの思い出が詰まったカイン・リーだけでなく、帰国の旅を終え、最愛の故郷の暖かさや幸せを感じれたことにより笑顔で明るく輝くもう一人のカイン・リーと出会うことができました。


「私は故郷、親戚、友人、聴衆の皆さん、すべての子どもたち、孤独な老人、そして私を愛し、この人生を与えて下さり、今日まで歌わせて下さった多くの人々に感謝するために故郷に戻って来ました。」
(歌手カイン・リー)
文、写真:タイン・ホア(Thanh Hoa)

隈研吾 – 建築専攻のベトナム人学生にインスピレーションを与える人

隈研吾 – 建築専攻のベトナム人学生にインスピレーションを与える人

日本の建築家、隈研吾氏は教育者であり、世界的に有名な建築家です。彼はベトナムで両国間の友好の象徴となる多くのプロジェクトをデザインしてきました。ハノイ建築大学でのセミナー「自然とともに生きる」における講演は、将来建築家を目指すベトナム人学生にインスピレーションと知的エネルギーを与えました。

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