26日午前、ルオン・クオン国家主席は、25日から27日までベトナムを国賓訪問中のフランスのエマニュエル・マクロン大統領の歓迎式典を主宰しました。その後、両首脳は首脳会談を行いました。
会談で両首脳は既存の協力メカニズムを効果的に活用するとともに、新たな協力枠組みの構築を検討することで一致しました。また、防衛・安全保障分野における既存の合意事項の継続的な履行、特に国境を越えた犯罪対策の強化についても合意しました。
この機に、ルオン・クオン国家主席は、2025年10月にハノイで開催される国連のサイバー犯罪防止条約署名式へのフランス高官の参加を招請しました。
経済・貿易・投資分野では、両国が貿易・投資の促進、ベトナムとEUの自由貿易協定(EVFTA)の実施強化で一致しました。フランスは、EU・ベトナム投資保護協定(EVIPA)の早期批准を推進し、また、欧州委員会に対して、ベトナムの水産物に対するIUU「イエローカード」の早期解除を働きかけるとともに、ベトナムの水産品輸出の拡大に協力する意向を示しました。
また、科学技術、イノベーション、AI、半導体、デジタルトランスフォーメーション分野での協力強化、および高度人材の育成における連携拡大で合意し、科学研究の共同推進、技術移転・マスター、デジタルインフラ開発への投資促進にも取り組む方針です。
ベトナム側は、気候変動への適応能力んl向上やエネルギー分野における人材育成を目的としたODAや政府優遇融資の継続的支援をフランスに要請しました。さらに、公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETP)の枠組みでの具体的なプロジェクト推進を期待していると述べました。
地域および国際的な懸案事項について、ルオン・クオン国家主席は、ベトナムが国際関係において「4つのノー」の国防政策を堅持していると強調しました。一方、マクロン大統領は、ベトナム東部海域(南シナ海)に関するASEANの立場への支持を表明しました。両首脳は、1982年の国連海洋法条約(UNCLOS 1982)を海洋におけるすべての活動と協力の包括的な法的枠組みと位置づけ、法に基づく平和的解決、海上・上空の自由航行、安全確保を再確認しました。COC=海上行動規範の早期制定に向けた努力への支持を示しました。
会談後、両首脳は、防衛、安全保障、科学技術、原子力エネルギー、司法、交通運輸、宇宙航空、農業・環境、医療など幅広い分野における協力文書の署名式に立ち会いました。
(VOVWORLD)