ベトナムとフランスは27日、マクロン大統領の3日間の国賓訪問を締めくくり、両国関係の一層の発展を確認する共同声明を発表しました。
共同声明では、昨年10月のトー・ラム書記長のフランス公式訪問で署名された包括的な戦略的パートナーシップを基盤として、信頼関係をさらに深化させることを再確認しました。両国の独立性と自主性を尊重しながら、共同発展を目指すとしています。
両国は国連憲章の精神に基づき、協力・対話メカニズムを強化することで合意しました。世界の安定と繁栄の確保、地球規模課題への積極的な取り組みに連携して当たる決意を表明しました。
従来の国防・安全保障、教育、保健分野に加え、新たな戦略分野での協力も拡大します。
フランスはAI人工知能分野でベトナムの高度人材育成を支援するほか、違法・無報告・無規制(IUU)漁業の撲滅に向けた法的枠組み整備でもベトナムを支援することになりました。
共同声明では、ベトナム・EU関係の強化や、ASEAN・フランス開発パートナーシップ、ASEAN・EU戦略パートナーシップへの支持も確認されました。
ベトナム東部海域(南シナ海)問題については、両国が平和・安全・安定の維持にコミットし、1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)を完全に尊重することを再確認しました。その他の国際問題についても、共通の関心事項で見解の一致を図っていくとしています。
(VOVWORLD)