日経フォーラム第30回「アジアの未来」出席のため、日本を訪問中のグエン・チー・ズン副首相は、28日午後、「北海道ベトナム経済フォーラム」に出席したほか、北海道の鈴木直道知事と会見しました。
経済フォーラムでズン副首相は、両国の経済関係には今後さらに発展の余地があると強調し、北海道とベトナム各地方との経済・文化分野における協力の強化、両地域を結ぶ直行便の早期開設の検討、草の根交流を促進するための文化イベントの拡充、サービスや観光分野での連携、ベトナムに進出する北海道企業の投資の拡大、高度人材育成分野での協力促進、双方のイノベーション・スタートアップ・エコシステムの連携強化、さらに日本に進出するベトナム企業への支援などを提案しました。
グエン・チー・ズン副首相、北海道ベトナム経済フォーラムに出席(写真:VGP)
フォーラム後の会見で、ズン副首相が、各レベルの代表団交流の継続的推進、投資、貿易、観光、ハイテク農業といった分野におけるベトナム各地方の協力の拡大を要請しました。また、北海道で暮らし働くベトナム人コミュニティに対し、引き続き支援と良好な生活・労働環境の整備を求めました。
これに対し、鈴木知事は、北海道とベトナム各地方との緊密な協力関係を歓迎するとともに、現在北海道に在住する1万3000人超のベトナム人コミュニティが、同県最大の外国人グループとして果たしている貢献と橋渡しの役割を高く評価しました。また、ズン副首相の提案に全面的に賛同し、とくにハイテク分野における人材育成の重要性に言及しました。さらに、年末には北海道の企業代表団を率いてベトナムを訪問する予定であることを明らかにしました。
(VOVWORLD)