フォーラムで、チン首相は、両国政府が戦略やプログラム、具体的な計画を通じて、企業同士の投資協力や協力関係の構築を支援すると述べました。また、両国の協力の可能性はまだ非常に大きいと強調したうえで、チン首相はベトナムとスウェーデンのビジネスコミュニティが先駆的な役割を果たし、既存の協力の原動力を新たな形で再構築し、積極的に連携を深めていくことへの期待を示しました。
また、ベトナムとスウェーデンの経済連携のみならず、ASEAN、北東アジア、北欧との広域的な連結にもつなげていくべきだと呼びかけ、今後、スウェーデンからベトナムへの新たな投資の波が生まれることに大きな期待を寄せました。
(テープ)
「ベトナムとスウェーデンは良好な関係で結ばれ、互いに投資し合わない理由はありません。また、ベトナムのテクノロジー企業、なかでも流通企業が、スウェーデン経済とベトナムのみならず、ASEANや北東アジア諸国との経済を結びつける役割を担っていく必要があります。皆さんの正当な権利と利益を保障し、政治の安定、社会秩序、安全を確保します。安定した政策のもとで、互いにビジネスを展開し、連携を深め、これまでの自分たちの限界を越えて前進していきましょう」
一方、スウェーデンのベンジャミン・ドゥーサ国際開発協力・対外貿易大臣は、ベトナムの国家発展戦略が、スウェーデンの戦略と多くの面で一致していると述べました。特に、科学技術、イノベーション、デジタルトランスフォーメーションを軸とした成長戦略や、グリーントランスフォーメーションの推進が共通点であると強調しました。
ドゥーサ大臣によれば、スウェーデンは質の高い人材を擁し、ほぼすべての分野において高い技術力と優れたサービスを持つ大手企業が多数存在しており、グローバルなネットワークと接続性を有していることから、ベトナムと良好な協力関係を築く潜在力と可能性があるとしています。
このフォーラムではチン首相とドゥーサ大臣の立ち会いのもと、両国の政府機関や企業の間で7件の協力文書が締結されました。
(VOVWORLD)