31日午後、ハノイの党中央委員会本部で、トー・ラム党書記長は、中国共産党中央政治局常務委員で全国人民代表大会常務委員会の趙楽際委員長と会見しました。
トー・ラム書記長は、ベトナムにとって中国との関係発展は独立・自立、外交の多様化、多角化、そして「4つのノー」の国防政策に基づく最優先の戦略的選択であると強調しました。その上で、両国は団結を強め、共に社会主義の道を歩む必要があるとの見解を述べました。
また、今後は鉄道協力を最優先に経済連携を強化し、貿易をバランスの取れた持続可能な形で発展させ、互いの市場をさらに開放し、科学技術や人的交流の促進を提案しました。ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海問題については、双方が立場を理解し合い、正当な利益を尊重し、平和と安定を維持するよう呼びかけました。
これに対し趙楽際委員長は、ベトナム側の提案に賛同し、中国はベトナムとの実質的な協力を深め、経済戦略の連携を強化するとともに、海上の安定を共に維持していくと表明しました。また、中国はベトナムとの「包括的な戦略的協力パートナーシップ」や「戦略的意義を持つ運命共同体」を重視し、近隣外交の優先課題として位置づけていると強調しました。
(VOVWORLD)