両国が関係強化を目指すことは、2年前に始動したグリーン経済・デジタル経済パートナーシップの推進と実現に寄与すると期待されています。
ベトナムとシンガポールの二国間関係は、信頼、尊重、相互支援といった確固たる原則に基づいて築かれています。両国が関係強化を目指すことは、2年前に始動したグリーン経済・デジタル経済パートナーシップの推進と実現に寄与すると期待されています。
トー・ラム書記長のシンガポール訪問を前に、記者団のインタビューに答えた際、シンガポール国立大学のビルビール・シン教授は、デジタル経済は大きな潜在力を持ち、今後の発展が期待される分野であることから、両国がこの分野でより緊密に協力していくことへの希望を示しました。同様に、リー・クアンユー公共政策大学院のヴー・ミン・クオン教授も、ベトナムにはIT分野の豊富な人材が存在するため、シンガポールとの協力を一層強化することは両国に大きな成長の原動力をもたらすと指摘しました。
また、ベトナム駐在シンガポールのジャヤ・ラトナム大使は、「ベトナムが再生可能エネルギー分野において大きな潜在力を持っている。シンガポールはベトナムをASEANのエネルギーネットワークにおける重要な拠点と見なしている」と述べました。両国は2050年までにカーボンニュートラルを達成する目標を掲げており、ベトナムのエネルギー産業はその目標の実現に向けて重要な役割を果たすとしています。
一方、シンガポール駐在ベトナムのチャン・フオック・アイン大使は、ベトナム国内のハイテク産業、再生可能エネルギー、デジタル転換分野におけるシンガポールからの投資を引き続き促進する必要があると強調しました。また、ベトナム企業がシンガポールで事業を拡大できるよう環境を整備するとともに、教育、文化、観光分野における協力を拡大し、相互理解を深めることが、両国の長期的な友好関係の促進につながるとの考えを示しました。
(VOVWORLD)