29日、ハノイの党中央委員会本部で、トー・ラム書記長は韓国のイ・ジェミョン大統領の特使であるパク・チャンダル氏と会見しました。
この中でトー・ラム書記長は、ベトナム党と国家が韓国との協力関係を重視しており、今後、両国関係をより実質的で、効率的かつ持続可能なものに発展させていきたいとの方針を示しました。また、これまでの伝統的な協力分野に加え、科学技術やAI=人工知能、さらにベトナム国内におけるデータセンターの建設、高度人材の育成支援といった分野での連携を強化する必要があると述べました。
これに対し、パク特使は、「イ・ジェミョン大統領は、ベトナムを韓国の外交戦略における最重要パートナーと位置づけている」と強調し、今後も高官級の交流を促進し、経済・貿易・投資分野での協力を、より実質的かつ持続可能な形で推進したいとの意向を表明しました。また、原子力発電を含むエネルギー分野での事業展開や、変化する国際経済・通商環境への対応においても連携を強めていきたいと述べ、ベトナム政府に対し、韓国企業への支援と投資環境の整備を求めました。
両氏はまた、地域と国際情勢についても意見を交わし、多国間の国際会議などの場でも緊密に協力していくことで一致しました。さらにパク特使は、2025年の韓国開催、2027年のベトナム開催が予定されているAPEC首脳会議についても、両国が連携して成功に導くと述べました。
(VOVWORLD)