1日午後、中国・天津で開催されたSCO=上海協力機構首脳会議に出席した際、ファム・ミン・チン首相は、モンゴルのウフナー・フレルスフ大統領、パキスタンのシャバズ・シャリフ首相、キルギスのサディル・ジャパロフ大統領、そしてSCOのヌルラン・エルメクバエフ事務総長とそれぞれ個別会見を行いました。
チン首相との会見で、モンゴルのフレルスフ大統領は、両国が経済・貿易・投資・農業・観光・国防・安全保障分野における協力強化と、すでに締結された重要な協力合意の着実な実施について意見が交わされました。チン首相は、両国が鉱物の採掘・加工、農産物の相互輸出入の円滑化、そして国際・地域問題における連携を強化するよう提案しました。
また、パキスタンのシャリフ首相との会見で、両首脳がハイレベルの相互訪問や接触をさらに促進していくことで一致しました。シャリフ首相は、ベトナムがパキスタンと東南アジア諸国との架け橋としての役割を果たすことに期待を寄せました。
キルギスのジャパロフ大統領との会見で、チン首相は両国の友好関係の強化、国際フォーラムにおける相互支持を提案しました。ジャパロフ大統領は、キルギスが鉱業、建設、太陽光発電分野に投資しているベトナム企業を支援していく姿勢を示しました。また、双方は経済・貿易・投資、文化・教育、安全保障・国防、草の根外交などの分野における協力の効果向上で合意しました。
さらに、SCOのエルメクバエフ事務総長との会見で、チン首相は、SCOの活動に対するベトナムの積極的・建設的・責任ある参加を通じて、多国間主義と国際法、特に国連憲章の役割強化に貢献していくことを強調するとともに、SCOとASEANとの連携促進に向けた協力を呼びかけ、SCOが地域構造形成におけるASEANの中心的役割へ支持するよう希望を表明しました。
(VOVWORLD)