裾野産業を育成することは工業分野の発展を促進させ、国の工業化・近代化プロセスを加速させるためにベトナム政府が最も優先すべき政策であるとみなされる。
裾野産業は原材料、付属品、部品、部材を生産し、製造、加工、組立てて完成品とする企業に供給する。この数年間、ベトナムの裾野産業は日に日に発展し、サプライチェーン及び全世界のバリュー・チェーンへの参入に重要な役割を果たしている。
2020年2月4日、ハイズオン省で行われた「ハイズオン省における裾野産業分野の企業に対する諮問プログラムの実施」と題された会議において、ベトナムのヴオン・ディン・フエ副首相はこの数年間、制度や政策への支援強化により裾野産業は一定の結果を出したと述べた。
2018年の統計のデータによると、裾野産業で活動する企業の数は加工、製造企業の4.5%(ベトナム企業の約0.3%)を占め、加工、製造業界の労働者の8%にあたる60万人の労働者に雇用を創出し、国内での生産額は900兆ベトナムドン以上に達し、全加工、製造業界の総生産額の約11%と貢献している。各電子分野の国産化率は30-35%、各自動車-バイクの電子部品は約40%である。