北中部から中部にかけての地域では、住民の安全確保を最優先に様々な対策が講じられています。
観光地として知られるダナン市では、27日の朝から海上での活動を全面的に禁止しました。国境警備隊が信号弾を使って250隻を超える船舶に連絡を取り、3,800人以上の作業員を安全な場所に避難させています。
また、学校関係では、ダナン市教育局が各学校に対して独自の防災対策を実施するよう緊急通達を出しました。子どもたちの安全を最優先に、休校の判断は各地方と学校に任せるとしています。
一方、タインホア省では、土砂災害の危険性が高い地域から7,300人以上の住民が事前に避難しました。同省でも海上活動を禁止する措置を取っています。
大雨への備えも進んでいます。農業環境省は、北中部地域の複数のダムで水の放流調整を指示しました。
さらに規模の大きな対応も行われています。沿岸部では約6万8,000隻の船舶と28万6,000人以上の関係者に台風の進路情報が伝えられ、船舶の迂回や危険海域からの退避が進められています。
(VOVWORLD)