29日午後、ハノイでファム・ミン・チン首相はブラジルの航空機メーカー・エンブラエル社のフランシスコ・ゴメス・ネト社長と会見しました。
ネト社長はルーラ・ダ・シルバ・ブラジル大統領のベトナム訪問に同行する企業代表団の一員です。エンブラエルはブラジル政府が51%の株式を保有する国営企業で、世界有数の航空機メーカーとして知られています。
会見でチン首相は、ベトナムの航空分野における潜在力と需要の高まりを強調し、航空宇宙産業が宇宙を含む新たな発展領域を開拓する上で重要な役割を担うと位置づけました。
チン首相はエンブラエル社に対し、ベトナム企業との航空機器製造協力、最新技術の移転、高度人材育成、技術支援、経験交流を通じた航空産業発展への貢献を要請しました。さらに優遇価格での航空機提供、整備・メンテナンスセンター建設、持続可能な航空燃料の共同研究開発、排出削減策の実施、航空業界のグリーン化推進についても協力を求めました。
チン首相は、ベトナム政府が企業活動を支援し、法に則った健全かつ効果的なビジネス環境を整備することを約束しました。
これに対しネト社長は、ベトナムとの協力機会を高く評価し、最新型航空機の導入や航空サービス展開での協力に意欲を示しました。
(VOVWORLD)