外国人専門家によりますと、このフォーラムは、ASEANやASEANとそのパートナーが協力し、課題に対処しながら平和を維持する方法を検討するための貴重な機会となります。オーストラリアのティファニー・マクドナルドASEAN大使は次のように語りました。
(テープ)
「地政学的変化と緊張の高まりの中で、ASEANの重要性とその関連性はこれまで以上に高まっており、ASEANの回復力も試されています。また、『ASEAN未来フォーラム』のテーマと、マレーシアが議長国を務めるASEAN議長年2025のテーマである「包摂性と持続可能性」との間には強い結びつきがあります。強靭で、結束したASEANは、地域の平和、安定、繁栄を維持する上で主導的な役割を果たすことが求められています。オーストラリアは、地域およびASEANを通じてベトナムと緊密に協力しており、同フォーラムへの支援も、オーストラリアがベトナムとの強固な連携を重視していることを示す一例です。ベトナムが主導した「2020年のハノイ宣言」は今年、「ASEAN共同体ビジョン2045」の採択により、現実のものとなります。これは、地域の議題におけるベトナムの重要性と不可欠な役割を示すものであると思います」
一方、マレーシアのマラヤ大学の外交安全保障専門家であるコリンズ・チョン・ユウ・キート氏は、ベトナムが2回目となる「ASEAN未来フォーラム(AFF)」を主催することは、地域課題におけるベトナムの高まる信頼性と指導力の証であるとの見解を述べました。これは、ASEAN内の結束を示すとともに、ベトナムが議長国に依存するのではなく、共通の課題解決に積極的に取り組む姿勢を示しています。
さらに、AFFは戦略的な意味を持ち、ベトナムが地域のリーダーシップを確立するための基盤を築く場ともなっているとしています。コリンズ氏は、同フォーラムがベトナムのソフトパワーとハードパワーの両面での成長を反映し、国際舞台におけるベトナムの役割と影響力の向上に寄与すると強調しています。
(VOVWORLD)