ベトナム政府はこのたび、ベトナムにおける外国投資の有効性を評価するための基準を定めた指標体系を正式に公布しました。
この基準は投資法第21条で規定される各種投資形態に適用され、経済、社会、環境の3つの分野にわたる合計42の指標が含まれています。その内訳は、経済分野が29つの指標、社会分野が8つの指標、環境分野が5つの指標となっています。
経済分野における29つの指標は、外資系セクターが経済発展に及ぼす影響や、資本、成長、運営効率、技術移転、予算貢献、波及効果、国内企業との連携といった要素を基に、6つのカテゴリーに分類されています。その中には、外資系セクターの規模や社会経済発展への貢献を評価する指標、外国投資による技術移転や技術革新を測る指標、ベトナムのイノベーション能力向上への寄与を評価する指標などが含まれています。
また、社会分野に関する8つの指標は、雇用創出や労働者の所得向上、ジェンダー平等の推進、法律遵守といった観点から評価され、3つのグループに分類されています。
環境分野に関する5つの指標では、外国投資プロジェクトが環境に与える影響と、企業の環境保護対策を評価する内容が盛り込まれています。
同基準の導入により、外国投資の効果を総合的に評価し、持続可能な経済成長と社会・環境面でのバランスを確保することが期待されています。
(VOVWORLD)