討論で発言したグエン・ミン・ハン外務次官は、世界は現在、経済・技術・地政学の面で歴史的転換点に直面していると指摘しました。こうした事情の中で、ベトナム経済は外的ショックに対する強い耐性を示し、高い成長率を維持しており、今年はおよそ8%に達する見通しで、地域および世界でも高い水準にあると明らかにしました。現在、法制度改革を中心とする改革を加速させるとともに、民間経済セクターの発展を促進し、科学技術・イノベーション、デジタル・トランスフォーメーションを推進しつつ、国際経済への深い統合を進めていると説明しました。
続いてハン次官は、次の3つの政策提言を示しました。
第1に、国際貿易・金融の制度を、オープンかつ公正で、変化への適応力を持つ方向に沿って強化・抜本改革すること。第2に、開発途上国に対する資金・技術支援、ジェンダー平等の促進、中小企業のグローバル・バリューチェーンへの参画拡大を通じ、自主的な強靱性の強化を支援すること。第3に、グリーン経済とデジタル経済を中核とする「双方向の転換」を推進し、貿易と投資を、排出削減、循環型経済、イノベーション促進の原動力と位置付けることだとしています。
(VOVWORLD)