会見の中で、トー・ラム書記長は「ベトナムにとって中国との関係発展は客観的な必要性であり、戦略的選択である」と述べ、独立・自主・多角的・多様化を掲げるベトナム外交において、対中関係を最優先事項と位置づける姿勢を明確にしました。
トー・ラム書記長は、広西自治区とベトナム各地方との交流促進のために、経済・貿易、インフラ整備、科学技術、イノベーション、AI分野での互恵的協力を推進するとともに、ベトナム産農産物の中国市場アクセス改善のためのスマート通関システムを早期に導入する必要があると求めました。また、 陸上国境地域における協調的な管理体制の構築、および「2025年ベトナム・中国人文交流年」を通じた市民レベルでの友好関係の強化を提案しました。
これに応えて陳剛書記は、広西自治区がベトナム各地方との友好協力関係を特に重視している点を強調しました。両国地域間の協力推進に向けた具体的な提案として、各レベルでの代表団相互訪問の活性化、AI産業やビッグデータ分野を含む多分野での協力拡大、スマート国境ゲートの試験的導入の加速、道路・鉄道を通じた交通連結の強化、中国とベトナムおよび東南アジア諸国間の円滑な人流・物流の促進などの点を挙げました。
(VOVWORLD)