今月25日と26日、ハノイで国連サイバー犯罪条約の署名式が開かれます。
8日午後、ハノイで開かれた記者会見で、ダン・ホアン・ザン外務次官は、「国連がハノイを開催地に選んだことは、ベトナムの多国間外交史における重要な節目だ」と述べました。国際社会が注目する分野で、グローバルな条約がベトナムの地名と結びつくのは初めてのことです。
ザン次官はベトナムの貢献について、8回にわたる交渉ラウンドで主導的な役割を果たしてきたと説明。サイバー空間における国家主権の確保原則や国際協力の原則など、ベトナムが提案した内容は国際社会から高く評価されているということです。
ザン次官は次のように語りました。
(テープ)
「グテーレス国連事務総長は、国連80周年という節目に署名式への参加を快諾されました。これは、この条約の重要性とともに、国際社会におけるベトナムの地位や貢献を国連が高く評価していることの表れです。また、条約の文言にハノイの名が記されることは、ベトナムの貢献が国際社会に認められた証だと言えます」
一方、公安省サイバーセキュリティ局のレ・スアン・ミン局長は、ベトナムは現在、条約が批准された後、サイバーセキュリティ分野で各国と効果的に協力できるよう、法的な整備を進めているとし、次のように述べています。
(テープ)
「この条約によって、サイバー犯罪対策に関する各国首脳の認識が大きく高まり、世界各国が連携して地球規模の脅威に取り組めるようになるでしょう」
署名式には、これまでに約100の国連加盟国と多くの国際機関が参加を表明しており、複数国の元首や閣僚も出席する予定です。
(VOVWORLD)