ファム・ミン・チン首相は4日午前、ホーチミン市で開催された国際金融センター設立に向けた政府行動計画の発表会議に出席しました。
チン首相は演説で「経済成長を最優先課題と位置づけており、その実現には多様な資金調達手段が不可欠」と強調しました。特に国際金融センターの役割に期待を示しました。
ベトナム政府はGDP成長率を今後8%以上、最大で2桁成長を目指しています。この目標達成のためには、社会全体の投資額を毎年45~50%増加させる必要があり、特にインフラ整備には年間160~200億米ドルの資金が必要となります。
チン首相は、ベトナムが国際金融センターの設立に必要な条件をすでに満たしていると説明しました。その根拠として、世界第33位の経済規模、安定した高成長率、制度・人材・インフラ整備での成果、290億米ドルに達する株式時価総額、そして政治的安定性を挙げました。
さらにチン首相は、国際金融センターの設立を「国の発展における必然的な要請」と位置づけ、各省庁・地方機関に対して具体的な制度設計と政策立案を指示しました。この構想を国家プロジェクトとして、オールベトナムで推進していく考えを示しました。
同日、チン首相はホーチミン市武装部隊に「人民武装部隊英雄」という称号を授与する式典にも出席しました。同部隊の新型コロナ対策や国防への貢献を称えました。
(VOVWORLD)