スウェーデン公式訪問中のファム・ミン・チン首相は、12日午前、首都ストックホルムでスウェーデンの主要経済グループの幹部らと朝食を共にし、多分野にわたる投資協力について意見交換を行いました。
この席には、SEBグループの取締役会長であり、ヴァレンベリ・グループのトップでもあるマルクス・ヴァレンベリ氏のほか、アストラゼネカやエリクソンなど同グループ傘下企業の幹部が出席し、ベトナムにおけるエネルギー、金融、科学技術、通信分野での投資機会や計画について協議しました。
クリーン電力の生産および送電網の整備にスウェーデン企業が参画する可能性について、チン首相は、ベトナムが第8次国家電力開発計画、電力法、民間経済の発展に関する決議や関連法令を制定しており、これらは電力分野の発展と民間部門の活用促進を目的としていると説明しました。また、ベトナムはASEAN電力網構想に積極的に参加しており、今後、ベトナムからマレーシアやシンガポールなどへのクリーン電力の供給を見据えていると述べ、スウェーデン企業にとって大きな投資チャンスがあると強調しました。
さらに、ロボットや半導体チップの研究開発・製造分野における協力・投資の可能性について、チン首相は、これらはいずれもベトナムが重点的に推進している分野であり、スウェーデン企業からの資本投入、技術移転、経営ノウハウの共有、人材育成への協力を通じて、これらの産業をともに発展させていきたいとの意向を示しました。
(VOVWORLD)