3月30日午前、中部フエ市のギン・ルオン・ディン遺跡において、「フエナム宮の祭り」が国家無形文化遺産として正式に認定される記念式典が執り行われました。
一般に「ホン・チェン宮」の名で親しまれているフエナム宮の祭りは、フエ市文化スポーツ局の主催により、旧暦の3月と7月の年2回定期開催されています。この祭りは庶民の祭りでありながら、フエ独特の宮廷文化要素が見事に融合した特色ある文化行事です。
祭りでは伝統的な儀式、民謡「ハッヴァン」、ベトナムの伝統信仰「マウタムフー(母三府)」の儀礼「ハウ・ドン」などが披露され、時代を超えて歴史と文化を伝える「生きた博物館」として高く評価されています。
また、この祭りは母神信仰における聖母や諸神にまつわる伝説や神話の宝庫でもあります。儀式や音楽、舞踊、装飾、人生観、料理、伝統衣装など、ベトナムの伝統文化が生き生きと息づく貴重な文化空間となっています。
(VOVWORLD)