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文化

マングローブ林の復活

ベトナムは豊かで多様なマングローブ生態系を持っているが、荒廃されたことがある。近年では適切な回復活動のおかげで、多くのマングローブ林はよく回復され、大きな経済的資源をもたらし、それだけでなく、自然の破壊、特に海面上昇に対する 固体の「緑の壁」のような役割を果たした。

緑が戻る所

世界の科学者の評価によると、ベトナムは気候変動、特に海面上昇による大きな影響を受けた5カ国の一つである。長い海岸線及び豊かなマングローブの林を持つ国として、マングローブの林は人々の生活を保護する上に大きな役割を果たすだけでなく、環境を維持し、自然に対して有害な影響の低減、海面上昇現象の克服の上にも非常に重要な役割を果たすものである。
農業農村開発省の統計によると、1943年にベトナムは40万ヘクタール以上のマングローブの林の面積を持っていたが、60年以上の戦争の荒廃及び乱獲のせいで、2006年までにベトナムにはわずか約15万5千ヘクタールの面積になった。


スアントゥウ国立公園でのバラッツ河口における「緑の壁」の1つのコーナー (撮影:ビエット・クオン)

カマウ岬の生物保護区でのダットムイ(国の最南端)におけるマングローブ林(撮影:レー・ミン)


 カンジオ保護林での半野生のサルやワニ(撮影:レー・ミン)

スアントゥイ国立公園での自然復活林の1区分 (撮影:ビエット・クオン)

カンジオでのマングローブ林の植林に参加しているコミュニティ (撮影:レー・ミン)

カンジオ保護林をパトロールしている森林保護員 (撮影:レー・ミン)

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専門家の評価によると、100メートルの幅を持つマングローブ林は津波の50%の高さと波のエネルギーの50%を削減すると同時に、15メートルの高い津波を軽減または消散させることができる。

実際には、多くのマングローブ林の崩落はベトナムの憂慮すべきの問題である。例えば、北部地域では、スアントゥイ国立公園(ナムディン省、ジャオトゥイ地区)は7千ヘクタール以上の自然の面積を持っているが、前世紀の90年代には経済発展の目的で森林の30%の広範囲に及び水産養殖の計画として開発伐採したので、ここでの森林面積は急減した。南部では、カンジオマングローブ林(ルンサク森とも呼ぶ)(ホーチミン市、カンジオ区)は戦争中に米国のダイオキシンによりほとんど破壊され、「塩の砂漠」になったので、米国の科学者たちはこの砂漠を元の状態に復元させる為には、さらに100年もかかるとさえ言った。その現実に直面し、ベトナム政府はすでに気候変動に関する国家戦略を構築した。その中で、一番の問題としては沿岸のマングローブ林の復活と開発のことである。
紅河デルタの生物保護区におけるマングローブ林で、国際ラムサール条約に従ってベトナムの初めてのマングローブ林として認識されたスアントゥイ国立公園(ナムディン省)に来て、我々はバラッツ河口におけるマングローブ林の速い復活について非常に驚いた。327プログラム(保護森林、特殊用途の森林を保護・復活するための国家プログラム)及びスアントゥウ湿地自然保護区の設立、そして、1997年以降のデンマークの赤十字のマングローブ林復活プロジェクトの積極的な資金調達のおかげで、スアントゥイは1500ヘクタール以上のマングローブ林の植樹に成功した。今では、これらの森林は復活し始めた。毎日堅固に防波している「緑の壁」があるからこそで、地元の人々は海の防波堤に対しての崩壊について恐怖は薄らいでいった。
スアントゥイ国立公園のディレクターであるレー・ビエット・カクは次のように言った:「マングローブ林の復活と平行して、地方の政府とスアントゥイ国立公園の管理委員会は多くの異なった多様な形態でコミュニティに森保護への意識を向上するために宣伝することも非常に重視している。これらの積極的な活動は地域の人々が沿岸河口における貴重な湿地資源を保持し、持続する方法に役に立った。」
南部では1978年から、すなわち、南部が完全に解放された日(1975年4月30日)からの3年未満の後、ホーチミン市はカンジオマングローブ生態系を復活させるための決意を持って、ズエンハイに林を確立した。 34年後、カンジオでの何百万本のAvicennia木、Rhizophoraceae木は成長して、無限に広がった緑の森へ発展した。
カヌーを1時間以上走らせたの後、我々はカンジオ保護林の管理委員会に属する地区IIIに来た。その時はちょうど地区の管理委員会は森林保護について各世帯と月例会議を行っていたところだった。1991年以来カンジオ林の管理の委託と維持と保護のパイロットプログラムに参加した最初の10世帯の一つであり、タムトーンヒェップコミューン、アンロクハムレットにあるファン•バン•フン氏(57歳)は次のように言った:「1991年に私とここの人々は植林のために山菜を食べ、蚊や鳥、動物などと一緒に暮らさなければならなかった。 20年以上の後、我々は今のような緑の広がった森を手に入れた。」
フン氏が述べた緑の広がった森は私達の目の前に現れている37,000ヘクタールを超えるのマングローブ林である。高い塔から東方を見ると、海は既に消えて、徐々に海に伸び、海の波と戦っているRhizophoraceae木、Avicennia木の萌え出た若葉の緑である。
マングローブ林の保全と持続可能な発展

2012年2月に政府はマングローブ林を含めて、特殊用途の森林の管理、保護、持続する開発における利益配分のパイロットに関する決定を発行した。この決定により、人民は特殊用途の森林の範囲内で、規定に基づき、資源の開拓・使用及び動物や植物の飼育ができるようになった。同時に、彼らはこの特別な資源の保護、保全、持続的な発展をさせる義務がある。
 


スアン•トゥイ国立公園の緩衝地帯でバンという貝を開拓している。 (撮影:トン・ティエン)

絶滅の危険が高い動物であるティアというこうのとりはスアントゥイマングローブ林へ生活のために飛んでいる。 (撮影:チャン・リン)

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         2012年6月に農業農村開発省はメコンデルタ地方の気候変動に適応するために、2100万ユーロの投資総額で沿岸地域とマングローブ林のすべての保護に関する技術協力プログラムを承認した。その中で、ドイツ政府とオーストラリア政府からの返金不可の金額は1835万ユーロで、その他は見返り資金であった。

今日、マングローブのスアントゥイ国立公園(ナムディン省)にはマングローブの森はよく回復しているので、海からの大量のエビ、カニ、魚や他の水生生物種が住居・繁殖のために入って来る条件を作って、とても豊富な漁業資源を作り出したそうである。その結果、毎日ジャオトゥイ、ジャオアン、ジャオハイからの1000人以上の人々が生活のためにそこに行って開拓している。彼らの漁獲はマングローブ林の下で生きているエビ、カニ、魚などである。ある日の午後、私たちは森から帰って来る女性のグループに出会った。ジャオトゥイコミューンのグエン・ティ・ディーンさんは私達に自分で捕った重さがほぼ1キロの2匹のカニを意気揚々と自慢して、次のように言った:「これらのカニは約300万ドンで販売され、家族全員のための生活には充分である。国家のポリシー及び森林管理委員会の活動のおかげで、我々の生活はマングローブ林の開拓と保護により、より快適になった。」

ナムディンでのスアントゥイ国立公園と異なって、ホーチミン市のカンジオマングローブ林の地域での人々は異なるモデルで森林からの共存の方法を行っている。カンジオ保護森林の管理委員会によると、現在は地元の141世帯と国家の14ユニットが37,000ヘクタール強の森林を委託管理している。平均的に一つの世帯は年間725000ドン/ ha で約70ヘクタールの面積の植栽、育成・保護を担当することになった。それで、我々の計算によると、平均、毎年、カンジオで森林保護の委託を受けている一つの世帯は森の植林や保護委託の資金から約5千万ドンを支援されている。この収入に加えて、森林管理者は退職時にも給料が支払われており、30年の委託後、後世にその委託契約を譲渡することができる。


カンジオ保護林でのかきの養殖を発展させている。 (撮影:レー・ミン)

尾長ザルを開放してカマウ岬の世界生物保護区での生物多様性を保全する。 (撮影:グエン・ヴ・タン・ダット)

観光客はカンジオマングローブ林で猿の島を見学している。 (撮影:レー・ミン)

観光客はバムサトエコツーリズム地区での半野生のワニ飼育エリアを見学している。 (撮影:レー・ミン)

観光客はカンジオマングローブ林を見学している。 (撮影:レー・ミン)

カヌーでカマウマングローブ林を見学している。 (撮影:レー・ミン)

森林の復活と保護における政府と人民のたゆまぬ努力のおかげで、2000年にユネスコはカンジオマングローブ林を世界のマングローブ林の生物保護区及びベトナム初の生物保護区として認識した。現在、カンジオマングローブ林は確実にホーチミン市の700万人以上の人民の「緑の肺」となり、空気をきれいにする巨大な自然のフィルターで、且つドンナイ川やサイゴン川の上流の近くにある工業地帯からの排水を南シナ海に排出する前に洗浄するフィルターである。また、カンジオはバムサト観光地区、カンジオマングローブ林の自然保護地区、ルンサク交戦地帯、ラムビエン(猿の島)、30/4ビーチなどといった名所と歴史遺跡地帯を持って、魅力的な観光地となって、毎年、約500万人の観光客を引き寄せている。
スアントゥウとカンジオでのマングローブ林を含めて、マングローブ林の復活に成功したのは海に沿った特殊な森林生態系の保護に貢献し、人々に森林資源をもとに安定的な生活を送る条件を作ったと言える。そして、もっと重要なことは数千万人の沿岸住民の生活への直接な脅威に対して気候変動や海面上昇の現象に対応できる固体の「緑の壁」を設立できたことである。

:トン・ティエン、グエン・ヴ・タン・ダット
撮影
:レー・ミン、トン・ティエン、ビエット・クオン、チャン・リン、グエン•ブータンダット

minhphuong

ラグライ族の新米を祝う祭り

ラグライ族の新米を祝う祭り

ラグライ族は南中部地域(主にカインホア省とニントゥアン省の山岳地帯)に古くから居住している少数民族コミュニティです。彼らは、叙事詩、民話、民謡、慣習法、そして文化的アイデンティティが染み付いた多くの独特な祭りなど、豊かな民俗知識を持つ民族です。その中で、新米を祝う祭りは最も重要な祭りの一つであり、ラグライ族が自然、神々、祖先に感謝する心を表しています。特に、この祭りは2023年に国家無形文化遺産として認定されました。

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