２０２３年１０月３１日、ユネスコ創造都市ネットワーク事務局は、ホイアンを工芸品と民俗芸術の分野で正式にユネスコ世界創造都市ネットワークのメンバーとなる次のベトナム代表として承認しました。これは、特にホイアンの人々、そしてクアンナムとベトナム全体の人々にとって大きな名誉と誇りになります。 

手工芸と民間芸術は傑出した強みであり、ホイアンが近年、保存促進に効果をあげてきた分野です。現在、市内には五か所の伝統工芸村があり、木工業、陶器製造業、灯籠製造業、竹とヤシの工芸品、縫製、皮革など、５０近くの手工芸品産業が栄えています。このうち、三か所の工芸村と一つ伝統工芸が国家無形遺産に認定されており、その他の二か所の工芸村が認定申請の書類を作成中です。

ホイアンの住民の多くが、グループを含め、公式または非公式に民俗芸術や工芸品の活動に参加しています。その中にはフリーランスの労働者や工芸品の制作およびビジネスグループ、そして専門団体に所属し、創造的な工芸品のワークショップを運営する芸術家、職人、個人のグループ、残りのグループには工芸品や民俗芸術の分野の企業や起業家が含まれます。現在、市内には４千人の労働者がいて、工芸品や民芸品で年間平均３５００～４千米ドルの収入を得ていると推定されています。

ホイアンは国内外の専門家、クリエイター、アーティストにとってクリエイティブな魅力があふれる街のひとつとして愛され、様々なクリエイティブな分野やジャンルで暮らし、創作するための強い魅力とインスピレーションの地でもあります。

ユネスコ創造都市ネットワークへの参加は、ホイアンにとってブランドとしての地位を確立し、創造文化のあらゆる分野でそのイメージを促進し、投資誘致に貢献し、持続可能な開発に向けた教育開発プログラムや文化的・創造的イベントに焦点を当てる上で有利な条件となっています。ホイアンは関係を拡大し、国際協力の機会を増やし、国際専門家、ユネスコ、その他の都市や国からの経験や良い価値観を吸収し、それをホイアン独自の開発モデルに柔軟に適用することができます。ホイアンの歴史、文化、自然、人々の資源と強みも正しい方向に最大限に活用され、市が文化分野をより広く保存し発展させるための地域のイメージや政策の導入に注力する基盤として機能します。さらに、ホイアンには、リソース、知識、創造性を結集して、活動、工芸品、民俗芸術、その他の分野に焦点を当てる機会もあります。同時に、革新的なモデルの学習、教育、複製の機会を開き、スタートアップ活動の基盤を築きます。