ベトナムの国会で12日、ベトナムを世界的な金融拠点に押し上げる野心的な計画が話し合われました。
ホーチミン市とダナン市に国際金融センターを設立するという今回の決議案は、ベトナムの経済戦略における大きな転換点となります。
この構想では、海外からの投資を呼び込み、最先端の金融サービスを育成し、世界の主要な金融センターとのネットワークを築くことを目指しています。
国会議員たちは、この計画に賛成の意を示しました。ベトナムの経済成長が世界的に注目されており、マクロ経済も安定していることがその理由です。
ハノイ市選出のホアン・バン・クオン議員は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは金融センター設立では後発組だからこそ、世界の投資家を引きつけるには、他国を大きく上回る魅力が必要です。透明性が高く国際基準に合った法制度を整え、取引では外国の法律も適用できるようにすべきです。さらに、ベトナムの強みであるITインフラと人材を活かし、デジタル金融やフィンテックの分野で先進的な環境を作ることが成功の鍵になるでしょう」
計画では、ホーチミン市が資産運用や保険、フィンテック、商品取引の中心となり、ダナン市は環境に配慮したグリーンファイナンスや貿易金融、国際的な金融サービスに特化する予定です。
(VOVWORLD)