ファム・ミン・チン首相は、IUU=違法・無報告・無規制の漁業対策に関する「イエローカード」解除の進捗を遅らせたり、漁船の違反を再発させたりした場合、各省庁や地方の責任者が直接かつ全面的に責任を負うと強調しました。これは、25日夜、ホーチミン市で開かれたIUU漁業対策国家指導委員会の第23回会議での発言です。
報告によりますと、先週は99項目のうち85項目が完了し、前週比で30項目増加しました。残る14項目も進捗に沿って実施されています。
チン首相は、改善が見られる一方で、行政違反の未処理やVMS船舶監視システムの未接続、越境操業が依然として発生しているカインホア省、ホーチミン市、カマウ省、アンザン省、テイニン省の5つの地方を指摘し、来週までに必ず完了させるよう求めました。
また、2024~2025年に外国当局に拿捕され、未解決となっている漁船・漁民の案件(アンザン省16隻、カマウ省6隻、ラムドン省1隻)について、11月30日までの完全解決を厳命しました。チン首相は次のように述べました。
(テープ)
「漁船の違反再発やイエローカード解除の遅延を招いた場合、各省庁・地方の責任者が直接かつ全面的に責任を負います。EC欧州委員会の査察団の来訪に常に備え、中央と地方の情報を統一的・一貫的に提供できる体制を確保しなければなりません」
チン首相は、農業環境省と国防省に対し、IUU漁業対策に関する部門間連携規程の効果的な実施を指示しました。また、関係省庁には、沿岸地方を丁寧に指導し、ECの第5次査察団との作業内容を入念に準備するよう求めました。
(テープ)
「ECの海洋・水産総局と積極的に連絡を取り、必要な情報を明確化・提供してください。水産物トレーサビリティと国家漁業データの書類を確実に完備し、輸入水産物の管理を徹底し、IUU由来の原料が国内に入り込むことを断固阻止することが必要です」
さらにチン首相は、港の出入り漁船の厳格な管理、操業条件を満たさない船舶の処理、外国海域でIUU漁業に関与し送還された漁民の情報確認と適切な処理を指示しました。 並行して、漁民の持続可能な生計を支える職業転換政策を早期に制定し、こちらも11月30日までに完了させるよう求めました。








