10日、ベトナム共産党中央委員会のトー・ラム書記長の特使としてアメリカを訪問中のホー・ドゥック・フォック副首相は、二国間の経済・貿易に関する問題を協議するため、アメリカのスコット・ベッセント財務長官およびハワード・ラトニック商務長官とそれぞれ会見を行いました。
これらの席で、フォック副首相は、ベトナムがアメリカとの包括的な戦略的パートナーシップの発展を重視していることを強調し、経済・貿易関係をバランスの取れた、調和ある、持続可能な方向でさらに推進していきたいとの意向を表明しました。
また、フォック副首相は、両国が関税に関する協定を含む相互貿易協定の交渉を開始することで合意したことを高く評価し、ベトナム側は交渉に向けた準備が整っていると述べ、できるだけ早期に具体的な協議を行い、合意に至るよう両国が努力すべきであると提案しました。
これに対し、ベッセント財務長官とラトニック商務長官は、両国にとって有益な合意を目指し、ベトナムと緊密に連携しながら、二国間の経済・貿易関係における課題の解決に向けて協力していくことで一致しました。
特に、ベッセント財務長官は、ベトナムとその国民に対して多くの良い印象と想い出を持っていると述べ、アメリカ側の懸念事項に対してベトナムが迅速かつ前向きな対応を取ったことに感謝の意を表明しました。また、両国が二国間貿易協定の交渉開始で合意したことを高く評価し、自身がアメリカ政府からベトナムとの交渉団の団長に任命されたことを明らかにしました。
(VOVWORLD)