中米・カリブ海諸国を歴訪中の茂木外務大臣は、日本時間の19日未明、パナマのモイネス外相とおよそ1時間会談しました。
この中で両外相は、パナマが4年前の2017年、台湾と断交し、中国と外交関係を結んだことも踏まえ、東アジアや中南米地域で中国が影響力を強めつつある状況などをめぐって意見を交わしました。
そして、茂木大臣は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて、基本的価値を共有するパナマと連携していきたいと呼びかけました。
これに対し、モイネス外相は「日本の関心や懸念を共有する。パナマは多国間主義を重視しており、日本との意思疎通を強化していきたい」と応じました。
また、経済関係を強化するため、両国政府とビジネス関係者が参加する経済対話を早期に実施することや、デジタル分野や質の高いインフラ投資などでの具体的な協力を促進していくことで一致しました。