枢機卿に任命されたのは2023年と比較的最近で、これまでメディアへの露出も少なく、国際的な知名度は低い。1970年代からプレボスト氏と親しい関係にあり、現在は米国の修道会で管区長を務めるマーク・フランシス神父によりますと、プレボスト氏は前教皇の職務、特に社会正義への取り組みを強く支持していました。「常に親しみやすく温かい人物で、貧しい人々への教会の働きかけに関して常識的で実際的な視点を持ち続けていた。皮肉めいたユーモアのセンスはあるが、注目を集めようとする人物ではなかった」
プレボスト氏は2015年から23年までペルー北西部のチクラヨで司教を務めました。15年にはペルー国籍も取得し、現在は米国とペルーの二重国籍を有しています。その後前教皇フランシスコによってローマに呼び寄せられ、司教の選出を担当するバチカンの司教省長官に任命されました。
カトリック教会が抱える多くの問題に対し、プレボスト氏がどのような見解を持っているのかはまだよく分かっていません。
プレボスト氏は23年のバチカンでの記者会見で、女性を聖職者として叙階(聖職者を任命する秘跡)することに懐疑的な立場を示し、女性を「聖職者化」するリスクについて前教皇がよく用いた表現を繰り返した。
聖職者による性的虐待はカトリック教会にとって重要な問題だが、プレボスト氏のこの課題への対応については十分な検証が行われていない。(ロイター)
(VOVWORLD)