フィンランドのペッカ・ヴティライネン大使との会見で、ルオン・クオン主席は、ヴティライネン大使が両国関係をさらに高い水準へと引き上げ、科学技術、デジタル転換、循環型経済といった分野での協力促進に寄与することへの希望を表明しました。
これに対し、ヴティライネン大使は、両国の友好協力関係が多様化しつつあることを強調し、クリーンエネルギー、情報通信技術、人工知能の分野での協力を今後さらに強化したいと述べました。
カナダのジェームズ・ニッケル大使との会見で、ルオン・クオン主席は、両国間の経済・貿易・投資協力には大きな潜在力があると指摘したうえで、ニッケル大使に対し、二国間貿易額を両国の潜在力と強みに見合った水準に引き上げるための連携強化を要請しました。また、科学技術、国防・安全保障、教育・人材育成、デジタル転換、人工知能など幅広い分野での協力促進を呼びかけました。
さらに、現在カナダはG7諸国の中で唯一、ベトナムと戦略的パートナーシップを結んでいない国であることに言及し、包括的パートナーシップの枠組みを拡大し、今後の関係格上げに向け協力していくことを提案しました。
これに対し、ニッケル大使は、カナダがベトナムと平和維持や開発協力に関して価値観を共有しているとし、国防・安全保障や平和構築の取り組み、経済・貿易・投資、科学技術、デジタル分野での協力を一層推進していく姿勢を示しました。
同日午後、ルオン・クオン国家主席はジャマイカ、チュニジア、スロベニア、タジキスタンの4か国の大使から信任状を受理しました。
ルオン・クオン主席は大使らの新たな任務を祝福するとともに、各国の強みを活かした経済分野での協力拡大に期待を表明し、緊密に連携して協力の機会を探るよう呼びかけました。また、ベトナムは常に各国大使の意見や提案に耳を傾け、任務遂行を円滑に進められるよう最大限の支援を行う用意があると強調しました。
(VOVWORLD)