チン首相は、2024年のASEANテーマ「連結性と強靭性の促進」への支持を表明しました。ASEANの今後の発展には、強靭性を基盤とした視野の拡大、連携を軸とした躍進、そして革新を原動力としたリーダーシップの発揮が不可欠だと強調しました。その上で、新たな思考とビジョン、推進力、姿勢に基づくASEANの発展を呼びかけました。
またチン首相は、東ティモールの早期加盟がASEANと地域の強靭性の強化につながるとの見方を示しました。対外関係については、ASEANの中心的役割と独立性、バランスの取れた原則的対応の維持を訴え、実効性と互恵性を重視したパートナーシップの拡大を提唱しました。ベトナムとしても地域協力への貢献を深めるため、2025年にASEAN未来フォーラムを開催する意向を表明しました。
同日の非公開会合では国際情勢について意見が交わされ、チン首相は世界各地の紛争がサプライチェーンの分断や資源・エネルギーコストの上昇を招いていると指摘しました。ASEANが結束して、国際法に基づく平和的解決を求めていく必要性を訴えました。
さらに、ベトナム東部海域(南シナ海)問題については国際法に則った平和的解決を求め、関係国の利益と主権の尊重を呼びかけました。ミャンマー問題に関しては、同国国民による自主的な解決を支持するとともに、ASEANが対話促進の架け橋となるべきだと強調しました。