会談で、アンワル・イブラヒム首相は、マレーシアがASEAN議長国として地域課題の解決促進に向けて実施してきた措置について説明しました。具体的には、ミャンマー情勢に関連して関係各方面との対話を行い、災害後の人道支援に集中するため停戦の延長を促進したこと、また、パートナー諸国との貿易・投資関係を強化しつつ、ASEANの中心的役割を維持・強化するために、共通のアプローチを模索していることなどが報告されました。
これに対し、チン首相は、ミャンマー問題の解決に向け、ASEANが引き続き主導的役割を果たす必要性を強調しました。その上で、ASEANが既存の枠組みを活用してミャンマーとの連携を強化し、地震被害からの復旧・再建支援に取り組むべきだと指摘しました。
さらにチン首相は、ベトナムがASEANにおける積極的かつ責任あるメンバーとしての役割を引き続き強力に発揮し、マレーシアが議長国を務める期間中、マレーシアを全面的に支援し、今後開催される重要なASEAN会議の成功に向けて緊密に連携していく方針を確認しました。
両首相はまた、両国の包括的な戦略的パートナーシップの深化を目指し、効果的な情報交換と調整メカニズムを維持しながら、団結・統一したASEANを構築し、地域における中心的役割を一層強化していくことで一致しました。
(VOVWORLD)