10日、ハノイで、ベトナム外務省は、ASEAN東南アジア諸国連合加盟10ヵ国とオーストラリア、中国、インド、日本、韓国、ニュージーランド、ロシア、アメリカの8ヵ国が参加するADMM+拡大ASEAN国防相会議開催10周年を記念する式典を行いました。式典には、ベトナムのゴ・スアン・リック国防大臣の他、ベトナムに駐在するこれらの国の大使館と国際組織の代表が出席しました。また、ADMM+の参加国の国防大臣もオンライン形式で出席しました。
式典にメッセージを送ったベトナムのグエン・スアン・フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「私はこの10年のADMM+の発展を歓迎します。ADMM+は、参加各国が国防政策について協議し、国防安全保障分野における実質的な協力を拡大する場となっており、大きな役割を果たしています。また、近年、ADMM+は、浮上している非伝統的な安全保障問題に対応するため、適宜に変化しています。」
このように語ったフック首相はまた、疫病が世界全体に広がっている背景の中で、各国は信頼醸成と連携を強化し、世界共有の問題を解決する必要があると述べ、「ADMM+は世界共有の問題解決に役立つ多国間協力体制の一つである」と明らかにしました。
一方、ベトナムのゴ・スアン・リック国防大臣は、ADMM+のこの10年間の道程を振り返り、次のように語りました。
(テープ)
「2010年にハノイでADMM+が正式に発足したのはASEANの重要な節目であり、ベトナムの大きな貢献の現われでもあります。ADMM+は、対話や実質的な国防安全保障協力を通じて、国防安全保障協力体制を構築し、地域の平和・安定の維持に貢献しています。ASEAN並びにADMM+の積極的で責任あるメンバーとしてベトナムはASEAN加盟各国及びASEANの相手国と緊密に連携し、地域の平和・安定・協力・発展に全力を尽くしてゆきます。」
式典で、ASEAN事務局長、インドの国防大臣、日本の国防大臣、国連副事務総長も発表を行い、ADMM+にお祝いの言葉を述べるとともに、ASEAN、並びに、ADMM+に対するベトナムの大きな役割を歓迎しました。
同日、ADMM+の2021年議長国の役割をベトナムからブルネイへバトンタッチする式典が行われました。