14日午前、ハノイで開催中の第15期国会第9回会議で、2013年憲法の一部条項の改正・補足に関する国会決議案および地方行政組織法改正案について本会議場で審議が行われました。この模様は、全国の有権者や国民が視聴できるよう、ラジオ・テレビで生中継されました。
議員らは、2013年憲法の一部条項を改正・補足する決議案について意見を述べるとともに、改正・補足の必要性について広く賛同を示しました。
南部バリア・ブンタウ省選出のグエン・タム・フン議員は次のように述べました。
(テープ)
「今回の改正・補足は、国の発展や社会主義法治国家の構築・完成といった新たな時代の要請を的確かつタイムリーに反映したものであり、非常に重要です。私は、今回の法案における継承と発展の精神を高く評価するとともに、改正内容の実効性を確保するためには、法制度と執行体制の両面から総合的に取り組む必要があると考えます」
一方、南部ビンロン省選出のグエン・ティ・クエン・タイン議員は、次のように指摘しました。
(テープ)
「2013年憲法の改正は、国会によって慎重かつ客観的、民主的、科学的な手続きのもとで実施され、法令に則った手続きを十分に踏まえて進められてきました。また、政治システム全体を通じて周知・展開され、国民の意見が広く取り入れられています。特に、電子身分証明アプリ『VNeID』を通じて国民の意見を集約する取り組みは、行政手続き改革における大きな前進であるとともに、『国民参加型の民主主義』の原則に基づいた、国民に真に寄り添う電子政府の構築を目指す強い意志の表れです」
地方行政組織法改正案に関しても、多くの議員が、行政単位の組織見直しや地方行政の二層構造への移行に賛同しました。これは、行政の効率化、中間管理組織の簡素化、組織のスリム化を通じて、国民のニーズにより的確に応えるとともに、新たな時代にふさわしい行政体制を構築するためのものです。
中部コントゥム省選出のトー・バン・タム議員は、次のように述べました。
(テープ)
「この方針は、国家による行政・社会統治機能を弱めるものでは決してなく、むしろ組織の簡素化、資源の最適活用、中間行政組織の効率化を図るものです。これにより、国民に身近で寄り添う政府を構築し、国民の正当な要望に迅速に応える仕組みを築くことができます。こうした改革方針を憲法に反映させることは、理論面でも実務面でも極めて大きな意義があります」
また、同日の会議では、ファム・ティ・タイン・チャ内務大臣が登壇し、地方行政組織法改正案に関して、国会議員から出された各種の意見・提案に対して説明と補足を行いました。
(VOVWORLD)