14日、ハノイでホー・ドゥック・フォック副首相は、アメリカの格付け会社S&Pグローバル・レーティングのシニアディレクター、キム・エン・タン氏率いる専門家代表団と会見しました。
会見でフォック副首相は、ベトナムが経済発展を促進するために行っているさまざまな取り組みについて説明しました。具体的には、拡張的な財政政策の実施、企業向けの税負担軽減、税金や土地使用料の納付期限延長といった措置により、企業活動の支援を行っていること。また、国の経済社会発展を支える組織体制の改革や、インフラ開発への投資拡大、科学技術とデジタルトランスフォーメーションを基盤とした持続可能な経済成長、デジタル経済・グリーン経済の構築といった分野にも力を入れていると述べました。
こうした背景を踏まえ、フォック副首相はS&Pに対し、ベトナムの金融市場の実情を客観的かつ包括的、正確に反映した評価を継続的に行い、市場格付けの向上に協力するよう要請しました。これにより、ベトナムがさらなる資本誘致を進め、経済発展を加速させることができると強調しました。
これに対し、キム・エン・タン氏は、フォック副首相の提案に同意の意を示し、ベトナム経済の近年の発展に強い印象を受けていると述べました。こうした成果は、S&Pが今後のベトナムの国家信用格付けを判断する際の重要な根拠になると評価しました。
さらにキム氏は、今後のベトナム経済の成長見通しは非常に明るく、政府の努力とも相まって、信用格付けの向上が十分に期待できると述べました。
会見では、S&Pの専門家が関心を寄せる金融、銀行、信用、資本市場の発展状況や、今後のベトナム経済の全体的な方向性についても意見交換が行われました。
(VOVWORLD)