香港北部の大埔で、26日、30階を超える高層住宅7棟で火災が起き、このうち4棟は火が収まってきましたが、今も残る3棟の消火活動が続けられています。香港の消防当局は、高層住宅で起きた火災でこれまでに少なくとも55人の死亡が確認されたと明らかにしました。
現地のメディアによりますと、連絡が取れていなかった279人のうち72人の無事を確認できたということですが、まだ多くの人と連絡が取れておらず、消防などが救助を急いでいます。香港にある日本総領事館によりますと、いまのところ日本人の被害は確認されていないということです。
火災の原因はわかっていませんが、この高層住宅では大規模な修繕工事のために竹の足場が組まれていて、地元メディアはこの足場を伝って燃え広がったと伝えています。消防は、防護ネットが防火基準を満たしていなかった疑いがあるほか、使われていた発泡スチロールが被害を拡大させた可能性も排除できないとしています。警察は「工事を担当していた会社の責任者の重大な過失によって火災が広まった」として会社の幹部ら3人を過失致死の疑いで逮捕し、火災の原因を詳しく調べています。
(VOVWORLD)







