この計画は、先ごろ首相により正式に承認されたものです。この改訂版では、原子力発電プロジェクトの再始動とあわせて、再生可能エネルギーの開発が特別に優先されています。
改訂された電力計画では、国家エネルギー安全保障の確保、公正なエネルギー移行の実現、再生可能・新エネルギーを基盤とした総合的なエネルギー産業エコシステムの構築といった3つの主要目標が掲げられています。計画では、2030年までに水力発電を除き、電源構成に占める再生可能エネルギーの比率を約28~36%に引き上げ、2050年に74~75%に達するという目標が設定されています。また、原子力発電に関しては、2030年から2035年の間に、総出力4000~6400MWのニントゥアン原子力発電所の第1号と第2号の運転開始が見込まれています。さらに、2026年~2030年の間に、電源開発および送電網整備の総投資額は1363億ドルに達するとされ、このうち電源への投資が1180億ドルを占める見通しです。グエン・ホン・ジエン商工大臣は、関係省庁およびベトナム電力グループに対し、投資家を惹きつけるため、電力価格枠組みを検討するよう提案し、次のように語りました。
(テープ)
「国内外の電力需要に応えるため、再生可能エネルギーや新エネルギーの開発を促進する強力で魅力的なメカニズムを作成する必要があります。年間で約160~180億ドル、2035年以降はさらに200億ドル以上の投資が必要です。市場の動向や投入コストに即した電力価格の枠組みがなければ、投資家は集まりません。投資がなければ電力もなく、国の発展もあり得ません」