インド太平洋における米豪の安全保障協力を強化し、西太平洋で軍事的覇権姿勢を強める中国に対抗する狙いがあります。
米豪は15日、英国も加えた3カ国の安全保障協力の枠組みである「AUKUS(オーカス)」の立ち上げを発表し、米英が豪州に原子力潜水艦の技術を提供することで合意しています。
ブリンケン米国務長官は協議後の共同記者会見で、オーストラリアが新型コロナウイルスの起源に関する独立調査の必要性を主張していることに中国が反発し、豪州に対する経済圧力を強めていることに関し、「オーストラリアを孤立させない」と述べ、中国の影響力排除に向けて米豪が協力を進めていく立場を強調しました。
また、オースティン米国防長官は、米豪が「豪州における米軍のプレゼンスを拡大する軍事態勢構想」で一致したと説明しました。
ダットン豪国防相も「(米豪両軍の)相互運用性を高めつつ、インド太平洋での同盟の活動を深化させていく」と強調しました。