ハノイの中心であるホアンキエム湖の周辺が2016年から週末になると歩行者天国となって以来、ここは、ハノイ市民だけでなく、国内外の観光客にとっても週末の楽しい目的地となっています。その楽しみの一つに、昔ながらの遊びがあります。
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そのような昔ながらの遊びは、ボランティアの学生らでつくる任意団体「マイ・ハノイ(My Hanoi)クラブ」が展開している「私の幼少期の記憶」というプロジェクトの一環です。「マイ・ハノイ」は2006年に設立され、50人のメンバーと100人のボランティアを擁し、プロジェクトを通じて、昔ながらの遊びを楽しむ空間をつくり、文化遺産として伝えていくことを目指しています。「マイ・ハノイクラブ」の担当者グエン・トゥイ・ハンさんは、「コンピューターゲームで一人で遊ぶ子供が多くなり、昔ながらの遊びをする子供たちは少なくなった。コンピューターから離れて集団活動への興味を芽生えさせたい」と話し、次のように語りました。
「私たちは、地元当局だけでなく、UNDP国連開発計画からもいろいろな支援をいただいています。そして、ハノイ市民と国内外の観光客の応援も私たちを激励しています。これからも、このようなイベントを頻繁に行って昔ながらの遊びを文化遺産として伝え、子どもたちの健全な成長を図りたいと思います。」
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マイ・ハノイ・クラブのメンバーの一人レ・ズイ・チュンさんの話です。
「私たちは、お父さんとお母さんと6歳の女の子にオーアンクアンを教えました。女の子は好きになり、遊びを楽しみました。彼女の目を見て、その歓びを感じました。また、終わったら、彼女の両親が私たちに「ありがとう」と言ってくれました。私は本当に幸せでした。」
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「私たちの最も大きな困難は費用です。現在、マイ・ハノイ・クラブの活動経費は、メンバーとボランティアが募ったお金です。また、メンバーとボランティアはほとんど学生で、学習やバイトで忙しいですから、人手不足もあります。それでも、私たちは昔ながらの遊びをハノイ市民の生活の一部となるようにしています。」
マイ・ハノイ・クラブはこれから、昔ながらの遊びのほか、子どもなどに伝統的な飴細工とおもちゃの作り方も教えます。これらの飴とおもちゃを販売し、その収益を、昔ながらの遊びを楽しむ空間の維持と拡大のために使う方針です。
ソース:VOV