9月9日午前、ハノイで開催された商工省貿易振興局と国外駐在ベトナム商務機関による8月の定例会議で、グエン・ホン・ジエン商工大臣は、今年の輸出成長率12%、貿易黒字300億ドルの目標達成を目指すと明らかにしました。この8カ月間のベトナムの輸出入額は約5980億米ドルに達し、16.3%増加、貿易黒字はおよそ140億米ドルとなっています。
ジエン商工大臣は、次のように述べています。
(テープ)
「企業の状況と能力に見合った貿易振興計画の策定を求めます。特に、現在効果的に活用されている自由貿易協定(FTA)を結んでいる市場を優先し、東欧、アフリカ、南アジアなどの潜在的な地域へ大胆に拡大することで、市場を多様化し、従来からの市場への依存を避けましょう。また、主要な輸出市場、特にベトナムとFTAを結んでいる市場における市場動向、貿易政策、関税、技術基準に関する情報を継続的に監視、分析し、定期的に共有することで、企業の生産・事業活動にタイムリーな情報を提供する必要があります。さらに、政策変更、技術的障壁、貿易救済措置に関する早期警報能力を向上させ、業界内の企業が生産・事業戦略・計画を積極的に調整し、国際貿易紛争におけるリスクを最小限に抑えるために適切な書類を準備できるように支援していきます。」
輸出市場について、アメリカ大陸ではアメリカが引き続き主要な輸出先で約28%増加し、アルゼンチンも約189%増と目覚ましい伸びを示しました。ヨーロッパでは、ノルウェー(48%増)、スロバキア(32%増)、オーストリア(21%増)などの新興市場も好調です。アジアでは、香港(中国)が33%増、インドが50%近く増加、韓国と日本も10%以上伸びています。
特にアフリカは、セネガル、アンゴラ、ガーナを筆頭に潜在的な市場として台頭しており、ベトナムが適切な開拓戦略を立てれば大きなビジネスチャンスだとされています。
(VOVWORLD)