席上、発言に立った国連ベトナム政府代表部のダン・ホアン・ザン大使は、「海面上昇は気候変動の悪影響の直接的な結果であり、ベトナム人を含む数百万人もの生活を深刻に脅かしている。ですから、国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約に従って、海面上昇の問題とその対策などを検討する必要がある」との見解を述べました。
また、気候変動と海面上昇に効果的に対応するため、各国は、公約を実行するとともに、気候変動対応に向けた行動と資金供給を強化する責任をとる必要がある」と訴えました。さらに、ザン大使は、国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議で合意された温暖化による「損失と被害」への支援基金の創設を加速させるよう呼びかけました。
そして、「長い海岸線を有し、気候変動や海面上昇、および塩害の深刻な影響を受ける国のひとつであるベトナムは、安全保障と経済開発に対するこれらの現象の影響を深く理解している。そこで、ベトナムは自国の公約を実行するため、気候変動対応に向けた行動の強化に取り組んでいる。ベトナムは、気候変動と海面上昇対応の努力を推進するように各国やパートナーと連携する用意がある」としています。
(VOVWORLD)