戦争の犠牲者の遺骨の捜索・収集

調印式で発言に立ったベトナム科学技術アカデミーのチュ・ホアン・ハー副総裁は、同アカデミー傘下のDNA鑑定センターは、戦争で犠牲になった人の遺骨の鑑定に関する国際協力の窓口であると述べ、今回の協力計画は、古代人の骨からDNAを抽出する技術の最適化や、NGS次世代シーケンシングの導入により、戦争の行方不明者多数の身分確定を目指すものであると明らかにしました。

一方、ICMPの代表は、２０２４年まで展開されるこの計画を通じて、戦争の行方不明者の捜索と身分確定についてベトナムの関連機関を手伝うことができるであろうとの希望を表明しました。

なお、次世代シーケンシング（NGS）は数千から数百万ものDNA分子を同時に配列決定可能な強力な基盤技術で、複数個体を同時に配列決定できるなど高度かつ高速な処理が可能であることから、個の医療、遺伝性疾患、および臨床診断学といった分野に変革をもたらしています。