3日午後、ハノイで行われた2025年の第3四半期の定例記者会見で、財務省傘下の外国投資局のダオ・タイン・フオン副局長は、世界的に外国直接投資(FDI)の流れ、とくに新規登録資本が鈍化している状況のなかでも、ベトナムへのFDI誘致は依然として前向きな動きを見せていると述べました。
フオン副局長によりますと、年初の8か月間で、ベトナムが誘致したFDIは260億米ドルを超え、前年同期と比べて、27.3%増となりました。実際に執行されたFDIも154億米ドルに達し、8.8%増となり、ベトナム経済の資本吸収力が高まっていることを示しています。特に、加工・製造業への投資が依然としてFDIの中心分野であると強調しました。
新規登録分と既存プロジェクトの増資分を合わせると、2025年の8か月に加工・製造業に登録されたFDIは全体の62.9%を占めています。
フオン副局長は、ここ数か月のFDI誘致の結果はおおむね良好であるものの、2025年に約380~400億米ドルのFDI資金を誘致するという目標の達成は、ベトナムにとって依然として大きな課題であるとしています。
FDI誘致を持続的に高めるためには、投資環境の質を根本的に改善・向上させることが不可欠であり、各地方も投資手続きの簡素化、とりわけハイテク分野での投資を呼び込む環境を整える必要があるとされています。
(VOVWORLD)