アロック・シャルマ議長との話し合いで、カイ副首相は、「ベトナムは国連気候変動枠組条約第26回締約国会議で出された公約を実現するために、エネルギー転換、グリーン経済、循環経済に関する総合的かつ包括的な方策を展開している。ベトナムは、イギリス、欧州連合、および先進7ヶ国グループのメンバーらがこの分野におけるベトナムへの具体的な支援を約束するよう望んでいる」と明らかにしました。

一方、WEFのボルゲ・ブレンデ総裁との会談で、カイ副首相は「ベトナムは、独立し・自立ある経済の構築に集中すると同時に、広範な国際統合を推進し、グローバルサプライチェーンにおけるベトナムの地位を高めている」と明らかにしました。これに対し、ボルゲ・ブレンデ総裁は、ベトナムの経済開発の方向に賛同するとともに、ベトナムとWEFとのパートナーシップを推進したい意向を表明しました。また、WEFは、ベトナムと連携して、第2回国家戦略対話を開催する方針です。

他方、ベスタス・ウィンド・システムズ社のヘンリック・アンダーセン最高経営責任者との懇談で、カイ副首相は、「ベトナム政府は、外国投資家、特に、能力や経験、財政的に余裕がある投資家にベトナムの再生可能なエネルギー開発分野に参加することを奨励している」と明らかにしました。これに対し、ヘンリック・アンダーセン氏は、「今後もベトナムは、ベスタス・ウィンド・システムズ社の重点市場の一つである。同社は、ベトナムのエネルギー分野の効果と競争力の向上を目指してベトナム政府と連携する用意がある」と強調しました。

そして、カイ副首相との会談で、マルコス・トロイホ総裁は、過去10年間のベトナムの著しい経済発展を高く評価するとともに、新開発銀行がベトナムと協力して、ベトナムの経済回復と開発に向けた支援パッケージを行いたい意向があると明らかにしました。これについて、カイ副首相は、「ベトナムは新開発銀行のメンバー国と長期的かつ良好な二国関係を持っている。これらは、ベトナムが新開発銀行を含む国際コミュニティとの協力関係を拡大するための基礎である」と強調しました。