ベトナムが初めて主催するこの国際会議には、約40カ国から600人の代表者が参加し、国際機関、投資ファンド、研究機関、企業なども一堂に会します。ファム・ミン・チン首相が開会式に出席し、ハイレベル討論セッションの議長を務める予定です。
4月8日にハノイで行われた記者会見で、グエン・ミン・ヴー外務次官は「グリーン成長と持続可能な開発は世界と国連の共通の潮流であり、ベトナムの現在の発展方針と完全に一致している」と強調しました。そのため、今回のサミットの開催はベトナムにとって極めて重要な意義を持っています。ヴー次官は次のように述べました。
(テープ)
「今回のサミットは、ベトナムがグリーン成長、グリーン転換、持続可能な開発分野で初めて主催する高級レベルの国際会議です。この開催は、国連の持続可能な開発目標の実現に向けて国際社会やP4Gメンバーと共に歩むベトナムの強い決意を示すものです。また、国家、地域、そして世界レベルでの持続可能な成長戦略を推進するために国際社会と協力する姿勢を明確に表しています。さらに、この会議は気候変動対策、持続可能な開発、グリーン転換に貢献する官民パートナーシップから得られる経験、教訓、リソースを共有する貴重な機会となります」
「持続可能なグリーン転換、人間中心」をテーマに掲げる今回の会議では、様々な討論セッションが予定されています。主な焦点は、公正なエネルギー転換、持続可能な開発のための金融革新と資金調達戦略、持続可能な時代に向けた食料システムの転換、グリーン転換と持続可能な開発を実現する画期的技術、そして未来の経済を支える人材育成と投資などです。
会議期間中、ベトナムはP4Gの枠組み内外のパートナーとの協力関係を深めるため、多くの二国間活動も実施します。また、グリーン展示会や芸術プログラムといったサイドイベントも開催され、ベトナムの豊かな文化的アイデンティティと伝統、そして環境に配慮した友好的な国としての姿を国際代表者に紹介する予定です。
なお、「グリーン成長とグローバル目標2030のためのパートナーシップ」サミット(P4G)は、2017年にデンマーク政府の提唱により設立されました。P4Gサミットは2年ごとに開催され、これまでデンマーク(2018年)、韓国(2021年)、コロンビア(2023年)で計3回実施されています。
(VOVWORLD)