「かまどの神様の日」とされている旧暦12月23日に当たる2月2日午前、ハノイにあるタンロン王城で、古いものを送り出し、新しいものを迎えるという意味の“送旧迎新”という儀式が行われました。これは昔のタンロン王城で行われた儀式の一つで、国の繁栄と人々の豊かで平安な生活を示しています。
これと同時に、タンロン・ハノイ遺産保存センターは2日~18日まで伝統的旧正月テトの風習と宮廷儀式を紹介する展示会を開いています。
同日、トゥアティエン・フエ省の古都フエの宮殿で、フエ遺跡保護センターは、グエン王朝の古代王室の慣習に従って、悪魔を追い払うため「ネウ」という木を立てる儀式が執り行われました。
フエ遺跡保護センターのグエン・フォック・ハイ・チュン副所長は次のように述べました。
(テープ)
「王宮で行われた『ネウ』の木を立てる儀式は一般的な儀式とは異なり、特別な意味があります。王宮で、『ネウ』の木を立てるのはテトの到来を告げるものです。宮廷では、行政上の行事の終わりとテトの休日の始まりを象徴する印章をその木に掛けました。宮廷が執務に戻るときには、年の始まりを告げる印章を取るために、ネウの木を取り去ります」
なお、『ネウ』の木を取り去る儀式は旧暦の7日に行われます。
(VOVWORLD)