4日夜、政府本部で開かれたIUU違法・無報告・無規制漁業対策国家指導委員会の第20回会議で、ファム・ミン・チン首相はIUU漁業に対する徹底した取り締まりを指示しました。会議は沿岸21の省・市を結んでオンライン形式で行われました。
チン首相は、登録・検査・漁業許可のいずれも行っていない、いわゆる「3なし漁船」の一掃を目的とした集中的な取り締まりを実施するよう求めました。
統計によりますと、10月31日時点で全国の漁船は7万9941隻にのぼり、そのうち7万9800隻(99.8%)が国家漁業データベース(VNFishbase)に登録済みです。未登録の漁船は141隻(0.2%)にとどまっています。
会議でチン首相は、「形式的ではなく実質的な行動を取ること」「責任逃れをしないこと」を強調し、「IUU漁業に宣戦布告する強い決意をもって『イエローカード』を解除し、国の威信を守るとともに、持続可能な漁業の発展を実現すべきだ」と述べました。また、漁船関連データを国防省、公安省、農業・環境省と共有・連携するよう指示しました。
(テープ)
「もし船の信号が途絶えた場合は、必ず巡回して確認すること。VMS船舶監視システムが動かず一か所にとどまっていれば、すぐにわかるはずです。必ずやり遂げなければなりません。なぜ他国にできて、我々にできないのか。違反は容赦なく、起訴・裁判にかけるべきです」
チン首相はさらに、国防省に対し遠洋域、特に国境海域での監視強化を、農業・環境省に対してはEC欧州委員会の作業団との技術協議のシナリオと対応策を11月10日までに完成させるよう求めました。
地方当局には、漁獲許可を持つ漁船の登録番号を塗装・表示し、11月15日までに完了させるよう指示しました。公安省には、電子身分証明アプリ「VNeID」を活用した漁船・漁民管理システムを11月10日までに導入するよう命じました。
また、報道機関にはIUU対策の模範的な事例を積極的に伝えること、業界団体にはIUU由来の水産物の購入・加工を行わないよう厳守することを求めました。
(VOVWORLD)







