ケリー氏との会見でベンチエ省党委員会のレ・ドック・ト委員長は「同省は気候変動や海面上昇による深刻な影響を受けており、塩水浸入や土砂崩れが深刻化し、住民の生活と生産活動に大きな影響をもたらしている」と明らかにしました。また、アメリカに対し、ベンチエ省の堤防や灌漑システム、淡水貯水池などの建設を支援し、気候変動による影響の軽減を目指すよう提案しました。
さらに、ベンチエ省は65キロに及ぶ海岸線に恵まれ、風力発電や太陽光発電の開発や、グリーン水素工場の建設で大きな潜在力があることから、アメリカが地元のこれらの潜在力の開発に投資すると同時にベンチエ省の質の高い人材や気候変動対応、再生エネルギー開発に携わる専門家の育成を支援するよう希望を表明しました。
一方、ケリー氏は「アメリカはベンチエ省をはじめ、ベトナムと協力し、気候変動による影響を分析した上で、対策を講じると明らかにしました。また、ベンチエ省は風力発電や太陽光発電の潜在力があり、両国はこの潜在力の開発で投資協力を促進していく可能性があるとしています。
