オークイーホー(O Quy Ho)峠、ファーディン(Pha Din)峠、カウファー(Khau Pha)峠、マーピーレン(Ma Pi Leng)峠の風景、少数民族の生活は、西北地方を訪れる観光客たちの人気のある観光地である。
ラオカイ省におけるオークイーホー峠
オークイーホー峠は、ホアンリエン峠とマイ峠としても呼ばれ、ホアンリエンソン山脈を越える峠である。
国道4Dにあるオークィホー峠はラオカイ省とライチャウ省を繋ぎ、峠の頂上はラオカイ省とライチャウ省の省境である。オークィーホー峠は全長30kmありベトナムの北方山岳地帯における最も険しく大きな峠で、「西北地方の峠の王様」として呼ばれる。
オークィーホー峠の名前は鳥の鳴き声と1カップルの男女間の不運な愛情と関連する。この峠の標高は2,073mあり、長さは約50kmである。
現在、峠の道は改修され、ホアンリエンソン山脈に興味を持つ観光客たちの探検コースになる。
イエンバイ省のクアウファー峠
クアウファー峠は西北地方の4大峠の第2の峠にランクされた。この峠はイエンバイ省のヴァンチャン郡とㇺ―カンチャイ郡間の境界線であり、海抜約1,200mから1,500mの高さにあり、ラーパンタン名勝地、ㇺ―カンチャイ名勝地、トゥーレー名勝地、チェークーニャー名勝地、ナムコー名勝地などの数多くの名勝地を渡す。
カウファーの発音はタイ言語で「空の角」の意味を持つ。カウファー峠はモン民族、タイ民族の棚田の稲が実るのは9月から10月で、その時が最も美しくなる。
ディエンビエン省のファーディン峠
国道6号線でハノイからディエンビエン省へ向い、ファーディン峠は、ディエンビエン省とソンラー省の省境にあり、ソンラー市から66km離れる。
44kmの長さがあるファーディン峠は、海抜1,648mにあり、地形は険しく、崖と深い谷底である。
ファーディン峠の途中は雲で覆われ、麓は少数民族の村である。峠に立つと、広大なムオンクアイバレーと山脈、見渡す限りの丘の緑の風景が見える。
ハーザン省のマーピーレン峠
マーピーレン峠の山道は20kmの長さがあり、危険な道で、ドンヴァン高原の標高2,000mのある1つの山頂を通る。この峠のハインフック山道はドンヴァン町とメオヴァック町を繋ぐ。
この道はベトナムの北部の16民族の数万人の青年により1959年から1965年にかけて建設された。マーピーレン峠における山道は、多くの青年たちが11ヶ月間かけて建設した。それで、この峠は「ベトナムの万里の長城」、「モン族のピラミッド」として呼ばれる。
マーピーレン峠の頂上からニョークエ川が眼下に見え、山々の頂きと美しい風景に引き込まれるように、観光客は、ゆったりとした天と地の空間を感じる。
文:コン・ダット
写真:VNP