胸鎖乳突筋の虚脱に起因する先天性の曲がった首は乳児における一般的な病気である。臨床的には子供が片側に頭が傾いているのが観られ、胸鎖乳突筋を触ると、炎症でのペスト反応と違った別の硬い腫瘍があることを感じることができる。
原因:
この病気の主な原因は恐らく子宮内での胎児の姿勢が悪いと思われている。すなわち、妊娠中に母親があまり運動しないため、胸鎖乳突筋の発育が制限されることにつながる。あるいは出産中に胸鎖乳突筋がけががかかったため、体内で血管が出血し、線維症の血の塊からはこの筋肉群の虚脱を刺激する。
診断:
出生後の子は胸鎖乳突筋に固い腫瘍がある(この腫瘍は3-4ヶ月後に突然消えることもある)。筋肉が虚脱して、硬い紐のように浮き出して、頭を片側に引いて、顔が反対側に傾く。治療しない、または治療方法が正しくない場合、長期にわたると、首が曲がり、背骨の動きを制限し、頭蓋骨が変形する可能性がある。

胸鎖乳突筋の解剖 |
編集:ティエン・ダット- (出典:陸軍古来医学研究所)