米国の宝くじ「メガミリオンズ」で12億6000万ドル（約1990億円）の賞金を獲得したカリフォルニア州の当選者は、大当たりによる高揚感がすぐに、重大な選択を迫られる不安に取って代わるかもしれません。
27日が抽選日だった宝くじの賞金額は、メガミリオンズとして米史上５番目に高額でした。当選くじが販売されたのはカリフォルニア州シャスタ郡コットンウッドにあるサンシャイン・フード・アンド・ガスでした。コットンウッドは、同州サクラメントの北約150マイル（約241キロメートル）に位置し、人口は約6000人です。当選者の身元は今のところ明らかになっていません。
「これは人生が変わる瞬間であり、全ての決断をすぐに下す必要はない」と、アムプリアス・ウェルス・アドバイザーズの設立パートナーで最高経営責任者（ＣＥＯ）のマシュー・リーブマン氏は語ります。
同氏の最初のアドバイスは、賞金について決定を下す前に、資産アドバイザー、税理士、不動産弁護士、セラピストという４人の異なるアドバイザーと強固な関係を築くことです。
大金当選者は現金での受け取りを選ぶことが多いです。今回のケースなら約５億7190万ドルとなります。だがファイナンシャルプランナーは、30年間分割で受け取る年金型を選ぶ理由があると主張します。
クオティエント・ウェルス・パートナーズの税務・信託担当マネジングディレクター、アンソニー・ラブ氏は「通常は分割の方が受取額が大きい」とし、当選者が若く健康であれば、この方が良い選択肢だと助言します。投資の失敗などで、獲得資金が失われる事態も回避できます。
一方、当選者が高齢の場合は、一括の方が良い選択肢かもしれないと指摘します。「一度に全額を受け取れば、自分が望むように投資でき、税金支払いは実効税率がここ数十年で最も低い時期と重なる」との見方を示しました。（bloomberg.co.jp）
(VOVWORLD)
