「不確実性の中の団結」をテーマに、第17回ベトナム東部海域(南シナ海)に関する国際会議が3日午前、中部ダナン市で開幕しました。
                            会議は4日まで2日間にわたり行われ、ベトナム東部海域の情勢や大国間の戦略的競争、海洋技術の発展動向、ASEANのリーダーシップ、そして1982年国連海洋法条約(UNCLOS)が海上の安定にもたらす意義などが議論されます。
今年の特徴として、在ベトナム各国大使による「平和のための共同責任」をテーマにした特別セッションが新設されました。併せて「若手リーダープログラム」も引き続き実施され、「若い世代の力・団結を強め、不確実性を乗り越える」と題した特別セッションが開かれています。
開会式で挨拶したグエン・マイン・クオン外務次官は、「ベトナムが地域の平和と安定の維持を重視するとともに、国際法、特に1982年国連海洋法条約の中心的役割を高く評価しています。わが国は、信頼醸成と責任ある相違点の管理を通じ、平和的手段で紛争を解決することを堅持している」と強調しました。また、ベトナムは、国家管轄権外区域における海洋生物多様性(BBNJ)に関する協定を最初に批准した60カ国の一つであり、国際法と多国間主義への強いコミットメントを示しています。
一方、イギリス外務省インド太平洋担当次官で、教育省次官も務めるシーマ・マルホトラ氏が、録画によるビデオメッセージを寄せました。マルホトラ氏は、「イギリスはASEANのインド太平洋ビジョンおよび海洋ビジョンを引き続き支持し、海上行動規範(COC)策定交渉の進展を後押ししていくと述べました。イギリスは今後も同地域およびベトナム東部海域(南シナ海)の平和と安定に貢献するため、海軍のプレゼンスを維持し、域内諸国との協力をさらに強化していくとしています。
(VOVWORLD)